レストラン紹介

ミシュランで星を取得すればいいレストラン、というのはあまりに乱暴ですが、星を取ったレストランが「そのカテゴリーでは特筆に値する」洗練された料理を出すレストランであることに違いはありません。
また、ボーヌ市には４軒、加えて郊外にさらに２軒の一つ星レストランがあります。これは、人口２万人ほどの都市としては例外的な多さで、ブルゴーニュ地方南部の小都市、トゥールニュ市（４軒）を除き３軒以上の星付きレストランをもつ地方の小都市はフランス全土のなかでほとんどありません。
こうした洗練されたレストランのほか、気取らぬレストランやビストロも多く、目的やスタイルに応じた多様な選択肢こそが、「美食の都」とよばれるゆえんです。

そのなかでも一部ではありますが、オススメのレストラン・ビストロをご紹介さしあげます。

かつての三ツ星シェフ、故ベルナール・ロワゾー氏の系列レストラン。
最大の特長は特級を含む常時100種類を越えるグラスワインのセレクション。これほどのセレクションは世界中探しましても他のレストランではまず見られません。
酒量が気になるワイナリーツアーの間でも上質なワインをお楽しみいただけます。

レストランの多くが定休日となる日曜・月曜にも洗練された料理を味わえることが何より嬉しい。2013年にパテ・アン・クルートの世界大会で準優勝したほか、 『ゴー・ミヨー』誌による「若き才覚あふれるシェフ」の賞を2015年に受賞した杉村圭史シェフの繊細な火入れによる料理にみなさま舌鼓を打つことでしょう。

城壁の隅に佇む瀟洒な館で、優雅な内装がハレの日の食事を引き立てます。
ランチ・メニューはブルゴーニュの地方料理をベースとした創作料理のほかモダンなテイストの料理が選べます。
良心的な価格で充実したワインリストも必見。

800銘柄を越えるボーヌ屈指のワインリストと気取らないビストロ料理が特徴のビストロ。定休日が土日に加え、水曜日。さらに１ヵ月間の夏のバカンスにクリスマス休暇と、１年の半分以上は定休日となっておりますが、気の置けない仲間たちとの和気あいあいとした食卓にはぴったりの名物ビストロです。

ただし、黒板メニューのみなのでやや上級者向きか。

ボーヌっ子が集まる日常的なビストロ。
ブルゴーニュの郷土料理でもある同ビストロのスペシャリテ、エスカルゴとウッフ・アン・ムーレット（ポーチド・エッグの赤ワインソース）は欠かせません。
比較的遅い時間でも食事のできる貴重なビストロ。

CAVEAU DES ARCHES カヴォー・デ・ザルシュ 公式HPへ

外周沿いのかつての地下カーヴを改装したレストラン。
ブルゴーニュの郷土料理によるコースは、クラシックなレストランスタイルで良。
キビキビと働くフランス人にも注目。

フランスの食材を用いて日本料理に仕立てた和食料理店。
和食といって侮ることなかれ。休みの度に生産者をめぐるシェフ厳選のワインリストはそれはもう見事なものです。

こちらはフランス料理の技法を応用した和食料理店。
夜のみの営業だが、23時を過ぎても食事のできる貴重なレストランで、遅い時間には近所のレストランのサービス方の憩いの場となることも。

LE MILLÉSIME ル・ミレジム 公式HPへ

モダンで軽やかな料理を提供するレストラン。
繊細な料理に添えられる力強い味わいの野菜は名脇役となっています。
シャンボールの生産者を中心に充実したワインリストには飲みたくなるワインが飲みたくなる価格で並んでいます。

シェフ、エリック・プラ氏による現代的なスタイルの洗練されたレストラン。
スペシャリテのラングスティーヌ（赤座エビ）のほか、目の前で調理されるデザートのクレープ・シュゼットは圧巻。
三ツ星レストランの中でもとりわけ満足度が高いレストランではありますが、地方のレストランというコトでやや割安なのも魅力のひとつです。

最終更新日2019年2 月13日