ブルゴーニュにおけるシャトー元詰め

【問】
一般的に、生産者自身によるワインの瓶詰めを指すことばとして、ブルゴーニュではMise en bouteille au Domaine(ドメーヌ元詰め)、ボルドーではMise en bouteille au Château(シャトー元詰め)が知られている。
これに関して以下の文の真偽を述べ、その理由と共に示せ。
「ブルゴーニュでは "Mise en bouteille au Château" という表記は禁止されている」。
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 

【答】
偽。
ドメーヌやシャトーと名乗るための条件に関する規制はありますが、地域ごとにこういった呼称が規制されているという事実はありません。なお、最もニュートラルな表記はMise en bouteille à la propriété(所有者元詰め)です。
しばしばブルゴーニュの個人生産者はドメーヌを名乗っていますが、例外的にシャトーと呼びうる城館をもっている場合もあります。
ドメーヌ・デュ・コント・リジェ=ベレールやジャック=フレデリック・ミュニエがこれに当たります。実際、彼らのボトルには、それぞれシャトー・ド・ ヴォーヌ=ロマネ、シャトー・ド・シャンボール=ミュズィニィの表記が見られ、ラベルやコルクにMise en bouteille au Château(シャトー元詰め)と記されています。